以前の記事の二番煎じ感はある。
既製品のメリット
「針がいっぱいついてる仕掛け」がほしいだけなら作ったほうが安上がりなんだけど、サビキ仕掛けによくある釣り針に飾りが付いてるタイプが欲しいなら既製品の方が安かったりする。飾り付きの針はちょっと高いし、それを自作するとなると手間がかかり過ぎて費用以外のコストも目につくようになってくる。「金で片付ける」ことの有効性が分かってくる。
自作前提においても既製品を持っておけば完成イメージとして参考になるし。単純に参考が欲しいならネットで画像が簡単に手に入るけど、実物があると安心感が違う。
自作のメリット
大量に用意したいなら自作のほうが安くなる。ある程度釣りをしていて道具とか小物が揃ってるなら有り合わせで作ることができるので、ある意味タダで作ることができる。自分好みの構成にできることも強みで、モトスを太めにしたいとかエダスの間隔を広く取りたいとか好きに作れる。カワハギ用胴付きみたいにエダス交換を考慮した構成もできる。だけどある程度やった感想としては、いっぱい作っておいて仕掛けごと交換するのが手っ取り早い。シモリ玉を通すとかチューブを通すとか、縒って投釣り用にしてみるとか、なんでもできる。
結束部が多いので結ぶ練習にもなる。どうすればきれいに結べるかとか、端糸を余り出さずにロスを抑えるにはとか、なんとなく分かってくる。結び方自体は記事でも動画でもいっぱい公開されてるけど、結局は自分で結ぶ訳だから慣れる機会として活用できる。上手く作れば仕掛けとして使えるわけで、材料が無駄にならなくていいと思う。
自作方法
数年前に頑張って書いた記事がある。今見返すと頑張りすぎだろってレベル。今作ったらここまで丁寧じゃない。
自作のポイント
自分なりの。
前の記事に比べたら大雑把で頑丈になった。
モトスは太めで、ナイロン3号くらいあっても平気。カゴとかオモリを付けるから強度欲しいというのと、サバとかが掛かるとめっちゃ走って絡むので、糸よれ防止に強くしたい。モトスもフロロにしたほうがいいんだろうか、ナイロンで済んでる。長さは半ヒロ、1m弱くらい。タナを探りたいので極力広域をカバーできるようにしたいから短いよりも長いほうが好み、だけど長すぎると扱いがめんどくさいのであんまり欲張らない。
モトスの端っこは、両端ともエイトノットでチチワを作る。当初はサルカンとかスナップを付けてたけど、毎度付けるのはめんどくさくなった。下の方はナス錘をつけて、上の方は道糸側にスナップを付けておいて連結。錘は4号くらいがお勧め、多少流れが強くても耐える。深場にさっさと落としたいとか状況に応じて重さを変える。めんどくさければ複数付ける。錘の代わりにブラクリでもいいかもしれない。
エダスは3~4本あれば十分。いっぱい付けると餌をつけるのがめんどい。針のサイズはチヌ1号未満にしておけばとりあえず五目釣りに耐えられる、ターゲットが決まってるならサイズアップとか。サイズは単純に場所によるんだけど、江ノ島だったら小さくてなんぼなところがある。種類は伊勢尼、丸セイゴ辺りを選べばいける。カワハギ用とかのネムリが付いてるやつもいい。針が小さいのに糸が太いと結びにくいんで、折り合いがつく程度の太さを選ぶのがいい感じ。材質はフロロ。ナイロンだとヨレやすい。胴付きに寄ってくる魚は違和感よりも好奇心とかが強い傾向にあるように思うんで、細さは求めずに強度ありきで組んでる。長さは10cmくらい、長すぎると絡まりやすくなる。エダス同士が引っかかりやすければ間隔が狭いか長過ぎるってことになる。
サビキにしたいなら針に装飾をつける。ハゲ皮とかを付けるのが昔からのサビキ、糸とかゴム的なものでオキアミっぽくしてあるのもある。
エダスとモトスの結束はエイトノット。端糸が下、針側が上を向くように。これが一般的だけど、真横に張りたいなら更にハーフヒッチ。針の向きをちゃんとするなら、エダスを開いたときに針先が上向きになるように。針の向きはカワハギ用みたいにアタッチメント式なら調整ができるんだけど、結ぶとなると難しい。ついでに真上から見たときにエダスがそれぞれ違う方向に生えてたらいいかも。
ボート釣りで使いたいなら上記の内容より強めにしたほうがいい感じ。堤防とか磯場の足元は小さいのがいっぱいで楽しいねって感じなんだけど、海のど真ん中だと簡単に言って全体的にサイズアップするので強度が求められる。カワハギ狙いならそのままでも良さそうだけど、最低限錘は重くしたほうがいい。
作った仕掛けは仕掛け巻きで保管するのが無難。ダンボールでもいいんだけど濡れたら一発でだめになるので勧められない。丸いのとか板になってるのとか種類は色々あるけど、そのへんは好み。仕掛け巻きのサイズは小さめだと絡まりやすかったり折り目がたくさんついたりで扱いづらい。
使った仕掛けはそのままにしておくと針とかが錆びるので水につけて塩抜きする。ガチ勢は針先を気にして再利用なんかしないだろうけど、多少鈍ったくらいなら割と使える。水洗い対応の仕掛け巻きを使ってる場合はそのまま水に突っ込めばいいので楽。
使い方
勝手にするよって話だろうけど。
挿し餌はオキアミが多いと思うんだけど、基本的に針のサイズと同じくらいにして付ける。丁度いいサイズならそのまま、大きいなら頭をとったり尻尾を取ったりする。チョン掛けでもいいんだろうけど、口が小さい魚ばっかりだと針に掛からないままもぎ取っていく率が高かった。あと、サイズが合ってないと針から抜けやすい。
準備ができたらまずは海底まで一気に落とす。着底は糸がたるんだり海底に当たる手応えとかで判断できる。着底したらちょっと巻いて、錘が宙ぶらりんになるようにする。着底したままだと根がかりするし、宙ぶらりんだと魚のあたりがわかりやすくなる。
仕掛けは上下させてアピールする派が主流っぽい気がするけど、自分はキープ。かじってる手応えとかかった手応えで引きの強さが変わるんでそこを判断するとか、アタリが出たら速攻で合わせるとか、しっかり飲ませるまで待つとか、色々ありますね。自分は早合わせはしないタイプ。
底で釣れないようならタナを変えてみる。一番下まで落として、リールを巻く。何回巻いたか覚えておいて、次はもっと巻いてタナを変える感じ。タナが変わるだけで釣果も変わることはよくある。当たるまで待ってもいいし、そうやって攻めることもできるんで結構楽しい。
胴付きは投釣りとしても使える仕掛けなんで、サーフで釣りをするときは持っていっても良さそう。根がキツいところは根がかりしかしなさそうだから勧めない。
胴付きとサビキの使い分け
似た感じの両者、分けるとしたらこんな感じ。
- サビキはカゴにアミエビを入れてデコイにして擬餌針を食わせる。
- 胴付きは針に餌を付けて食わせる。
別にサビキで針に餌を付けてもいいし、胴付きにカゴを付けてもいいわけで、明確なところでは針が違うよってくらいか。胴付きは放っておいても釣れる万能感があるんだけど、比べるとサビキはちょっと弱い。餌っぽい針ってだけだから常にアピールするために動かすとか、カゴにアミエビを詰めなきゃとか、アタリの有無以前に手返しが多くてちょっとめんどいかもしれない。
小鯖とかの群れが入ってきたときはサビキが強い。オキアミなりアミエビを投入して寄せてきた中に、サビキを突っ込めば掛かる。掛かりっぱなしで泳がせると他の針に食ってきたりする。小鯖の群れはアホほど数がいるのでバラしても悲壮感に駆られないので好きに遊べますね。取り込んだらまた投入、胴付きよりも手返しが早い。針の返しを潰しておけば針を外す手間がかなり軽減されるんで、めちゃくちゃ効率が出る。
自分としては、胴付きのオマケでサビキも持っておく感じ。青物の群れが来たらサビキ。カゴはめんどいから寄せたいならコマセを直接投げ込む。ウキ付きのサビキもあるけど使ったことない。
釣り初心者向けという考え
胴付きやサビキはテクニックもクソもなく、基本的なタックル操作さえ分かれば扱えるという点で初心者に優しい仕掛けだと思う。ウキのアタリよりも手元で感じるダイレクトな手応えはやっぱり楽しいし。江ノ島においては、胴付きだとサイズアップはかなり難しい。アイゴ、タカノハダイが掛かることが稀にあるけど本当に稀。色んなのを釣りたいってのには向いてるんだけど、食いでのあるものを求めだしたらフカセ、ダンゴ、投釣りあたりに移行するのがいいです。ルアーは知らん。
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