不便を感じたら変えた方がいい。
なんでベイトリールなのか
かさばらない点が一番の要素。スピニングは扱いやすいけど、出っ張りが多くて色々引っ掛けがち。狭いボートだとちょっと面倒がある。あと、スピニングは使ってると糸がヨレる。ベイトもヨレるけどスピニングのがヨレやすい。ボート用の竿は短めだから、絡んだとしても磯竿よりも外しやすいけど絡むこと自体がめんどくさいんでケアできた方がいい。スピニングにリスクやらデメリットがあるからベイトってだけで、解消できるならベイトである必要はない。
カウンター付きのベイトリールもあるし、最適化しやすいのは間違いない。
実体験に基づく話
比較したのは以下の2つ。
一部抜粋でスペック比較
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量 PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | |
---|---|---|---|---|---|---|
スコーピオン MGL 150XG | 8.5 | 5.5 | 215 | 12lb-130,14lb-110,16lb-100 | 91 | |
16 グラップラー BB 200HG | 7.2 | 5.5 | 185 | 1-440、1.5-290、2-200 | 77 |
色々触ってたら偉そうなことが言えそうなもんだけど、そういうのはない。
巻き上げ量について
ギア比というか、巻き上げの長さが重要。ハンドル1回転あたり「14cm」違う。ラインキャパ表記がナイロン・PEと違うんで、巻上長だけを比べていいかは分からないけど、とりあえずXGのが少ない回転数でいっぱい巻き上げられる。
算数ができたら分かるけど、巻き上げ量が増えるほどHGの方がハンドルを巻く回数が増える。使ってみたら違いは顕著なもんで、30m程度の巻き上げですら全然上がってこない気持ちになってくる。
3000÷91=32.967…
3000÷77=38.961…
釣れてるならともかく単なる手返しで5回以上差が出るのはかなりしんどい。というか、実際には10回くらい違いが出てたんでたまったもんじゃない。精神衛生にかなり影響する。
パワーについて
カタログスペックではドラグ性能が一緒。ギア比の違いによるハンドルの重さが使い勝手にかかわってくる。坂道を登る際に自転車のギアが軽いか重いかの違いみたいな感じ。
仕掛けの回収も掛けた魚の巻取も、ボート釣りにおいて困るところはなかった。ハイよりもローの方が繊細なやり取りができる訳だけど、ウィンチでゴリゴリ巻き上げてることに違いはないんで、ヤバければ巻くのをやめて耐えるわけで、少しでも巻き上げなきゃみたいなギリギリの攻めは要求されてない感じで、だから気にしなくていい。だからハンドルの重さは巻ける・巻けないはそんなに影響しない。
糸巻き量について
葉山のボートであれば150あれば足りる。たまにライントラブルがあって切らなきゃいけない、組み直さなきゃいけないことを考えると100を割ったら頼りない感じがする。自分で複数本出して絡まるだけならともかく、他所の仕掛けと絡まることがあるんで、自分がどれだけ気をつけていてもリスクは0にできない。青物が掛かったらめっちゃ走るしね。
キャスティング
座りっぱなしだからしっかり投げることは不可能。風やらなにやらでバックラッシュのリスクもある。それが前提でもルアーキャスティングをしたいならキャスト用のリールにしたほうがいいんじゃないでしょうか。たまたま使ってるリールはどっちもキャスティングベイトだから投げられるけど、ルアーありきの状況になったことがないのでそういう意味で出番がない。なんだったら、スピニングで良くない?って気持ちもある。だけどボートは狭いので仕掛け交換で投げられたほうが楽ですね。
糸について
PEの30lbを巻いておいて強度不足でバラしたことはない。号数でいうとメーカーで強度が変わるらしいのであれだけど、DUELのHARDCORE X4なら2号(SeaguarのPE X8だと2号で35lb)。
仕掛けを着底させて放置でもない限りはPEで大丈夫な感じ。仕掛けを入れるって面では細いから水の抵抗が少ないしナイロンよりも優秀っぽいような。しかしPEはオマツリしたら解けない率が高い。細ければ細いほど詰みやすい。なので、そういう意味で太めを選びたい。
LTコマセとか仕掛け自体が地味に重いおかげでナイロンを選ぶことに抵抗がある。ナイロン4号はそこそこ太いけど16lbしかない、あんまり巻けないのに半分の強度って怖いなーって。それでも7.25kgいけるから十分強いもんだけど。この時点で糸の前にリールがぶっ壊れる。
リール選び
現状の条件だとこんな感じ。
- 巻上長:90cm以上
- 番手:150以上
- ドラグ:5kg以上
- キャスティングは好み
キャスト用のラインナップから選ぶのが手っ取り早い。というかローギアを選択肢から外したら必然的にそうなる。具体的にはスコーピオンMGL150XGが最低ライン。フィネスも条件から外れるから、実際のところ選択肢はほとんどないと思う。安価帯だと特に。
電動リールにしないのか?
しない。
ボートに電動を持ち出すのは違うと思う。というか、活かしきれないでしょう。
そもそものところ電動リールは外部バッテリーが必要なので場所を食うし、重いし、めんどくさい。
却下。
新調
これ。
これ。
番手が300だからでかいのは当然として。
先に、ダメだって上がりやすそうなところ。
- 重い
- サイドカバーが外れるタイプ
気に入ったところ
- ハンドル1回転で1m以上巻き取れる
- 強い
巻取量はすべてにおいて優先すべき事柄だと思っている。明らかに重いけどだからなんですか?ってくらいに気に入ってる。ドラグが5kgの時点で余裕だったので、この子は正直ボートにおいてオーバースペックだと思う。
導入することでできることが増えまくったので、釣りの幅を広げなきゃいけない。
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