[釣り]フカセ用PEと中ハリス構成メモ

釣り

自戒ポイントが多すぎるこれ。

私見まみれなので実際と違うところがあるかもしれない。

PEフカセのメリット

ナイロンと比較して細いのでいっぱい巻けるし、リールのキャパがそんなに必要ないとも言える。風が多少強くてもぶっ飛ばせる。糸グセがつかない(つきにくい?)のでストレスがなくオープンベールで流しやすい。ラインメンディングをした時にウキを引っ張りにくい。メンテをすればナイロンよりも長期間使い続けることができる感じがある。巻取時に挿し餌の有無が分かる程度に感度がある。そんな感じでナイロンと違う割に、ナイロンと同じ結束が使える。ウキ止め糸も絡まん棒も機能する。

PEフカセのデメリット

そこらへんのラインカッターじゃ切断できない場合があるのでPE対応のハサミなりプライヤーが必須になる。一般的なナイロンより確実に値段が高い。道糸は釣りのたびに目減りするので、ケチる→摩耗して弱るが怖い。スピニングで使い続けると糸はヨレるんだけどPEは柔らかいから重症になっても気が付きにくくある日突然凶悪になる。ヨレまくった糸は切ってしまうのが手っ取り早いんだけどもったいなくてためらいがち。軽いので風に煽られやすく、潮に乗りやすいので流してる時に膨らみがち。アタリに合わせると存外糸が膨らんでて、たるみを張っただけで合わせにならない場合がある。ラインメンディングが容易な反面、ちゃんと管理できないと釣りにならない。

PEフカセのリスク

ナイロンよりも一層、「張った状態」を常に意識する必要がある。たるんだ状態で巻く→投げるで糸が絡む事が多い。リール内で絡まる率はかなり高くなる。例えば風が強く波がキツい状態で竿を下げて使ってると竿に絡みやすい。多少膨らんででも糸が真っ直ぐ張ってる状態を作らないと簡単に絡まって竿を折る。絡んだと思ったら即座にチェックした方がいい。絡まるリスクがとんでもなく高い、かなりピーキーな糸だと言える。

中ハリスのメリット

道糸の延長として考えるのがわかりやすい。中ハリスにウキを通すので、その部分の糸の性質を調整できる面もある。フロロとかのサスペンドタイプであればウキが沈みやすくてアタリが出やすい、みたいな感じ。中ハリスは道糸に結んだら短くなるまでは使い続けることになるんで、PEフカセの場合は高いPEラインを極力減らすことなく使うことができる、ということになる。

中ハリスのデメリット

竿1本分とか余裕で取ってあるので道糸と中ハリスの結束部分は投げるたびにガイドを通過する。ルアー釣りのリーダーみたいに全部出すことができない。だから竿抜けが悪くなる。フカセで大遠投することは稀なのであまり気にならないけど。中ハリスを使うと自動的にウキ下の設定に制限がかかる。ウキを上げられる上限が道糸と中ハリスの結束部になるんで、つまりウキ下の限界は中ハリス+ハリスの長さということになる。ハリスを長くしすぎると取り込めなくなる。そうすると深ダナを狙いたい場合、中ハリスを長く取っておくか、ウキの浮力をマイナスにした沈め釣りになる。中ハリスの交換はかなり糸を使うので経済的じゃないし、沈め釣りは根掛かりのリスクがあるから長時間流すことができない。何を狙うか、どこで釣るかにもよるけど選択肢が限られる場面が出てくる。

中ハリスのリスク

仕掛けの結束箇所が増える。簡単に言うと結束箇所は糸の強度より弱いので、弱点が増えることになる。道糸・中ハリス間が切れると仕掛けをすべてロストすることになるんで結束はかなり重要になる。

元々ハリスにウキを通すタイプとかサスペンドの道糸を使う人には関係ないというか今更の話だけど、ウキが沈みやすい≒潮に飲まれやすいのでシモリ付近を攻めると道糸側が沈みがちになる。針側と道糸側から引っ張られてウキが沈むことになるんで、状況把握をきちんとしないと狙いたいタナで狙えなくなる。体感的に、そうして沈むときは一気に沈んじゃって流してる場合じゃなくなるので用事にならない。仕様を分かって扱わないと大惨事が待ってる。

PEフカセは必要か?

間違っても必須じゃない。今後も必須にはならないと思う。最低でもフカセ用のPEが安くならないと。それでも釣りを始めたい人には絶対に勧めないし、慣れてきた人の選択肢って程度。恩恵はでかいので試してみるのはいいことだけど、比較できる経験とか知識がないと意味がないし、手間ばかりが勝つはず。

個人的なところではナイロンに不満があったので、それを解消できるPEはとても素晴らしい。ラインメンディングが楽なのと、糸グセがつかないのと、強度を求めてもナイロンより細いのはすごく助かってる。これからも使っていきたいけど風に煽られて竿に絡んで気が付かずに巻き取って折ることがあるんで神経をめちゃくちゃ使う。

そんな感じで、構成を変えたい人ための選択肢。その程度の温度感でいるのがいいと思う。

中ハリスの必要性

普通にやってる分には正直不要だと思う。まずもってウキ部分の糸の性質を選びたいっていう変態さんじゃないとそもそも選択肢に上がらない。ハリスを長く取ってその中にウキを入れる方法もあるんで、言ってしまえばそれと大差ない。

仕掛けの入りやすさを糸に求めるのは中級者以上の話だと思う。初心者はウキやらガン玉をどうするかってだけで十分手一杯のバリエーションだし。困りに困って手持ちの選択肢じゃどうしようもないときの打開策の一つとして、ようやく出てくるんじゃないかな。

自分としてもPE(道糸)の消費を抑えたいという中ハリスにおける副次的な要素しか求めてないので、中ハリス自体の魅力には気づけてない。

具体的なことを言えば、仕掛けの入りを良くしたいならウキの余浮力を殺せばいいからガン玉を使えばいいってことになって、ガン玉を打てば仕掛けが自然な感じで馴染まない・立たないって点はガン玉部位が先行して沈下するのが問題だからウキの直下にガン玉を打てば良い話で、糸自体の比重だけに頼らなくてもガン玉で良くない?というような具合。ガン玉推奨派だしね。

PE+中ハリスの使用感

PEと中ハリスで糸の性質がまるで違う。PEとその他の糸はナイロンとフロロよりもあからさまに違う。中ハリスを使わないのであればウキ下で処理できるのでいいんだけど、中ハリスをかませると竿先~ウキ間で糸フケが出やすい。PEがやわらかすぎる。仕掛け投入ポイントが中ハリスとちょっとで足りてしまう場合、竿先からちょっと出たPEがめちゃくちゃヨレる。テンションの掛かり具合が違うのか、体感的にPEをたくさん出した状態よりもヨレる。したがって竿に絡みやすい。危険がすごい。

フカセ用PEの汎用性

あまりにもピーキーなので汎用性は低いと思ってる。フカセも、中通しウキとかでぶん投げるならいいけどゴツい棒ウキで手前に落としたりする人には向かない。ポイントを定めてじっくりよりは、張りめで流すのがいい。「常に張ってる」が大事。なので、ダンゴ釣りには使いづらい。団子を投げる際に糸は長めに出しておくわけで、絡むリスクがめちゃくちゃ高い。絶対にナイロンを使った方がいい。

ルアーに使えるかというところでは、多分あんまり向かない。そもそも普通のPEですら用途が限られるんで、やるんだったら巻物でちょっと遊ぶくらいにしておくのが無難。

高い糸を消費するリスクを考えたら別の用途を求めるのは違うように思う。特に根掛かりのリスクがある釣法は。

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