[釣り]江ノ島表磯釜の口で一日粘ったメモ

釣り

成果はあった

釜の口

釣りのポイントが多いし、収容力もたくさんな江ノ島だけど、釣具屋さんで貼られてる魚拓は大体釜の口。表磯に入ってすぐだし、足場は広いし、良さげなんだけど、個人的に苦手。

広いんだけどやっぱり足場は低いので結構濡れやすいし、まっ平らだから場所を間違えると流されやすい。地味にリスクがあるけどまあそれは気をつけようねっていう程度。

まず、常連チームを含む釣り人が多い。先端は投げ釣り勢が陣取ってるので避ける。朝一番なら入れるけどやって来たあの勢力とどう付き合えばいいのか、玄人感がすごいので尻込みしてしまう。別に悪い人たちじゃないんだけど、もし揉めたらと思うと怖い。まあ本当に先端に入るとウネリまくっててめんどいポイントだから入る気にならないのだけれど。他にも水道口側の凸凹しまくってるところも人気で、結構面白いところ。最速で行っても埋まってたりする。全く人が入らないことはない。そんな感じで鉄板どころがあって、隙間を埋めるようにルアー勢、エンジョイ勢が入ってくる。開けてるし、アクセスいいし、楽だから入りたい気持ちはわかる。分かるけどさ、って気持ち。一日いると最低1回は悲鳴が上がるし、道具を流されちゃった人も見る。

その上に観光客やら何やらもわんさかで、知らないうちにそばに立ってたりする。裏磯かよってくらいに急に来る。邪魔だし危ないし、怖い。釣りの間隔って広いんですよ。長い磯竿で長い仕掛けを振るわけだから。空いてるんじゃないんですよ。空けてるんですよ。

そんな感じで、初見で入るのは地味になかなかしんどい。

入ったら入ったで上で触れた通り、波をかぶりがちなのでヤバい。足場がまっ平らなので、波が来たらほぼ確実に濡れる。高波どころか満潮でもやばめ。場所によっては東映のOPみたいにスプラッシュする。ということなので、濡れない格好もしくは濡れても平気な格好が必要。その上で、荷物は流されないように小高いところに置くとか、何ならフェンス際に置いても極端じゃない。フカセの場合はバッカンをピトンに絡めるとか、柄杓にエンドロープをつけるとか。ピクニック感覚でものを外に並べるのは悪手。水道口、ウノクソあたりは多少海が荒くてもなんとかなる。そういう意味で考えると、長磯くらいにはちょっとめんどくさいかも。

割と罠が多いというか。こうして書き連ねると結構エグいところかもしれない。

仕掛け

チヌを釣りたかったんで以下の感じに組んだ。

  • ロッド:磯竿5.3m 1.5号
  • 道糸:ナイロン3号
  • ハリス:フロロ1.5号(竿先~リールくらいまで)
  • 釣り針:グレ5号
  • ウキ:3B

ウキ下はほぼ竿1本、ガン玉は針側から見てハリスの1/3~1/2位に3Bを打って、針から3Bの間にG5。江ノ島のでかいのは深いところにいるが信条なので、表層は無視してさっさと落とす。

ハリスを竿1本取っちゃうと回収時に針が足元に引っかかったり、逆に巻きすぎてウキを巻き込んで折りそうで怖い。だから自分が回収し易い長さを限界としてハリスを取って、そこから深くしたければウキ止め糸を上げて半誘導にする。

針はほんとなんか、グレ5号くらいがちょうどいい。オキアミ的にはもうちょい大きくしたいけど、魚の口的にはこれくらいが汎用性が高い。今のところ針の耐久力は十分なんで、大物狙いで強度を上げたいなら糸を強くしようかみたいな。

道糸はどうなんでしょうね、ハリスとのバランスって言うけど、ラインブレイクは道糸側が切れるのが一番最悪のケースだし、道糸≧ハリスでさえあれば何でもいいんじゃないかなって。リールがC3000だから3号150mの収まりがいいし。ウキ下はほぼハリスだから関係ない気がしてる。

ハリスは1.5号あればボラが来ても平気。フグにやられても傷だけで帰ってきやすい。魚影が濃いなら1号未満で技術で戦っても楽しいんだろうけど、機会が少なすぎるから安牌のギリギリを見つける感じ。2号以上だと小さい針を結ぶのがめんどい。

最後にロッド、ボーダレスBB420に慣れきってたからリハビリというのと、そもそも5mないとしんどい足場だったので5.3m。仕掛けが長いのに加えて足元から低いところがちょっと続いてるもんで、そういう場所で短めの竿はライントラブルが起きやすいからしんどい。

今回は終日これで通した。海側に変化があれば調整するんだけど、魚が全然見えなくて投入ポイントやら流し方をずっと探ってる感じだった。

やっていった感じ

とりあえずあっちこっちにコマセを打って、その日は魚が群がってくるのを見なかった。朝方にちょい離れたところでベイトとボラ的なものが追いかけっこしてるのが1回見えた程度。

で、釜ノ口は日の出がきつい。冬場は太陽が低いからなおのことしんどい。偏光グラスのお陰で目は潰れないけど、良さげなところが反射しまくってるおかげでウキが見えない。そういう意味で投げられる場所が恐ろしく限られた。外して投入しても見えないところに流れていくのでなかなかすごい。

消波ブロック側ならともかく先端周りは根というか磯の形というかで潮が揉まれやすい。面倒を避けて遠投しようかと思ったけど手前が左右に流れるばっかで払出が見えなかったのと、先の方に根がある感じがしなかったんで、とりあえずでぶん投げるよりは潮を読んで良さげなところに入れていくのが安牌かなって判断。運で行くよりもセオリーを踏みたかった。サラシの端とか潮目とか、位置は安定しないけどどっかしらに発生してたんで都度そこを狙う感じ。ということは、である。潮は強かった。

スタート時は0号だったけど潮が強すぎてタナが取れてる気がしなかったんで早々に3B。1号まで行くとさすがにコマセと合わない感じがした。

潮が動きまくってるんで道糸が取られてウキが沈みがち、それに加えて潮目でも入っていくから放っておくとよくわからんことになる。仕掛けを入れたらたるみを巻いて、オープンベールに指を当てて最低限を出していく感じ。それでもヤバいときはラインメンディング。

仕掛けは流れるけどコマセはそんなに流れないっていうちょっと面倒な感じだった。魚が見えないから同調させたかったんだけど、なかなかしんどい。簡単にずれる。落ちていけば合うはずって、でもタナに届く頃には撹拌しちゃうんじゃないのって不安がすごくて、ほとんど祈りだった。

仕掛けにG5を追加するのはアタリを明確にしたい、繊細にしたいって気持ちだけど、一番の狙いは外道対策。フグ系のアタリはこのガン玉の有無でだいぶ変わる。この日の外道はキタマクラが大半。アカメフグとクサフグも釣れたけどどちらも1回きりだった。キタマクラ増えてる気がする。

基本的にアタリが出ないで餌が取られるばっかり、糸に傷がついてないってので原因がよくわからなかった。取られ方的にフグだと思うけど。全く触られない事もあって、長く流すべきか手返しすべきかがよく分かんなかった。手前の反応から予想するしか無い。

際を狙ってみたらベラが釣れて、1回ブダイ。1回アカメフグ。魚が溜まる感じなのかこれ?って怪しむ感じの潮だったもんで、あと根掛かりが頻発したのであんまり狙わなかった。

長磯での経験値的にワンドの流れ込みになってるところの周辺がおいしそうだったのでやってたらグレが釣れた。江ノ島アベレージ的に良型。ボサッとしてたらすぐ食ってきて、仕掛けを張り目にしてたところに引ったくられたから肩をやるかと思った。目印は泡、つまり潮目。これによって、狙い目がある程度定まった。泡があるところ、表情が違うところに全ツッパ。それにしても分単位でちょいちょい変わるしめっちゃ動くから、本当に狙うべきだったのかというのは後から考えても怪しい。

釣れたのは10時頃だったので、江ノ島的にセオリーなタイミング。群れが入ってきたのかと思ったんだけど連発しなかったし、魚影も見えなかった。連打したり時間を空けたりしてみたけど駄目。目に見える範囲で釣れてる人がいなかったんで、相当渋い日だったかもしれない。

懲りずに潮目を狙ってたら昼頃にまたグレ。サイズアップした。長さは測ってないけど多分江ノ島で自己新。アタリは微妙だったけど掛かりが良くて助かった。

釣れた魚の針掛かりは全部カンヌキだったんで、仕掛けは一貫していじらなかった。その日のうちに変化したことといえば状況判断からの投入位置変更のみ。初めて入ったからどういう場所かを理解するのが重要って感じの。いつもスルーしてるから、普段やってる人の仕掛がどんな感じなのかも知らない。予備知識がないとどういじっていいかわからないですね。

左右の人の位置的に思いっきり竿を振るのは躊躇われたんで、投げられる位置やら投げるフォームは多少限られた。風向きもよく変わってたからやりづらさがすごい。それでも仕掛けは張らなきゃってんで、ちょっと遠くに投げる→引っ張るを頑張ってた。そこからすぐにコマセを打とうとする頃には仕掛けがしっかり動いてたんで、他のポイントと勝手が違いすぎる。なかなか新鮮だった。

魚が見えない、潮が荒いわりにフグ祭りということもなく、なんかよく分からない一日だった。そういう日だったのか、そういう場所なのか。渋いな―って思いながら水道口の方を見たら、木っ端がよく釣れるポイントで良型のグレが上がってた。そういう日なのかもしれない。小当たりがなくて大当たりを狙うって、どこのスロットだよって感じですね。

また入りたいけど入れるかどうかの博打具合はなかなかの場所なので、今回は入れたけど次はどうだか。記録サイズを狙うなら釜の口に入るしかないでしょみたいなところがあるんで、チャレンジしたいんだけども。あと行き帰りが楽。めっちゃ楽。

チヌ狙いだったんだけどね

釜の口に入った一番の理由はチヌ狙いだった。でも、あんなに潮に揉まれるとは。

コマセが下まで届いてるかだいぶ怪しい動きだった。

いなくて釣れなかったのかやり方がまずったのか、釈然としない感じ。

フカセが厳しいなら、ダンゴは無理っぽいし落とし込みになるのかな。

好みの場所ではある

潮が流れてる、外洋に面してる、フカセらしい場所。根もあるしフカセ以外も適正がある場所。

探っていきたいけど立てる場所が限られるから早いものがちで、横に入られて無理してもダルいし、試行回数を重ねるには厳しい。

もやもやする。

消波ブロック側はどうなん

広いから入りやすいんだけど、魚が入ってくる場所なんですかね。足元狙いなら多少なにかあるかもだけど、水路になってる感じはいまいちというか、どん詰まりなような、根も無いっぽいし。サバの時期に1回入ったら問題なくサバ祭りだったけど、ああいう質量攻めでもなきゃどう狙っていくのがいいのかなーって。立ってる人は見るけど釣ってる人はあんまり見ない。

あとまあ、入る人はエンジョイ勢やルアー勢が多いので、その中で一緒にやるのはちょっときつい。

邪魔というか危ない。先端よりも潮をかぶりやすいというのもある。

懸念点が多くて好奇心が負けがちなので、次いつ入ろうかといえば、今のところ惹かれるものがないので未定。

もっと何かできたか

糧とするためにはこれをやっていかないといけない。

釣りドコで見た感じ、根の筋が沖から伸びてるっぽいので良さげな感じはあるのだけど、どうしたものか。見る限り、今回やった範囲は浅い。筋に沿わせられるなら遠投もありなのかなーとか、流せたら面白そうだなとか、でも投げ釣りのポイントとかぶる。それに潮がうまくいかないとそもそも流せない。フカセはフカセらしく程々のところにすべきか。

潮目の位置と深場がリンクしてたっぽいので、あの感じで投げたら狙えるかなという気持ちが湧いたり。半誘導でもっと伸ばして、1号で落とすか。同調ありきじゃないときつそうだから、コマセは固めにして潮上から離し目で打つか。深場狙いは継続したい。

今回はほぼ却下だったけど足元をもっとネチネチやるのも良さそうな気はしないでもない。ぴったり際は浅すぎるから竿1本くらい前のところで、2ヒロくらいで止めておけば根掛かりは緩和するかも。一応ブダイ掛けられたし、楽しめるかも(今回はコマセが散らかりがちだったのと魚影が見えなかったから食指が動かなかった)。

干潮ピークでだいぶ浅くなったけどむしろ深いところを狙えるって気持ちで継続。これは続行していいと思う。

タナを上げる気は今のところ無くて、見えグレが多くて何も釣れんで違うことしたくなったら、くらい。

そもそも今回は若潮で下げからのスタートだったから、他の状況も知りたい。

サバが来たら地獄なのは分かりきってるんで、それまでにどこまでできるかですね。

最適化とか対策的なこと

とにかく、波に注意。

下げ潮でもたまに高波が来る。足元をさらう程度だったけど、かぶるくらいのが来てもおかしくないねって感じ。そうするとコマセが濡れる可能性がある。配合エサは全部使わないで、予備を残しておくのがいいかも。近場だし予備として1袋多く買っておいてもいいんでないかな。

釣り場から外す場合はバッカンの蓋を閉じておく。手前に移動させる。割り込まれる民度と遭遇したら辛いけど、道具のロストよりはマシ。

ピトンは必須。使ってたけど、やっぱりあった方がいい。できれば手元よりは離して立てたいけどそれはちょっと無理。水くみバッカンとタモを引っ掛けておくのが無難。コマセバッカンも繋ぐとか、軽くなったら際から離すとかするのが安心。南側に流されることはほぼ無いけどぶっ飛ばされることは普通にあるだろうねって感じ。柄杓もエンドロープ付けておくのが安心、他の人を見る感じ多分回収できないリスクが高い。

コマセ作りとか〆るのとか、水汲みが必要な時はワンドとかでやる。釣座での水くみは地形的にあんまりよろしくない。ワンドも安全じゃないので注意。釜の口は際に立つのは結構危ない。波というか海面の上下というか。飲まれると詰む。水汲み以外は平気なところだから、落ち着いて余裕を持って行動するのがいいです。

釣りをするなら冬場がいいかも。荒れがちな時期だから観光客は少ないし、磯遊びも少ないし。エンジョイ勢も少ない。魚自体少ないけどシーズン的に釣れたら嬉しいわけで、狙うメリットがある。だとすると、ボウズは嫌だレベルだとちょっときついけど一発狙いならロマンは充分ある。数釣りしたかったら水道口側とかウノクソとか長磯がいい。気軽に選べるといいんだけどね。

だからまあ、役割的には大物狙いにしておくのがいいと思う。チヌ狙いだけなら一応他にも選択肢はある。そもそも個体数が少ないから運要素が強くなるわけで、そうすると釣座だけじゃなく見直す部分が出てくる。ただまあ、でかいチヌをというならここなのかなーって。

深場狙いならコマセは重くしなきゃだけど、流れが強いのがスタンダードならなおのこと。重めのを選んだ上で、しっかり固めて投げ込まなきゃしんどい感じがする。タイミングによってサラシまみれになるので撹拌されやすい。仕掛けを重くしてる手前、同じ筋では落ちていかないので調整も必要。風があるとしんどいし遠目をやっていくとなると遠投と精度的にAIMを高めなきゃいけない上に、コマセの消費も結構早い。無駄撃ちできない。

今後のこと

渋かったけど美味しい目には逢えたので、モチベーションがある。

フカセで行くならとりあえず空いてたら入る。駄目だったら水道口の西側、長磯、ウノクソの順。長磯は慣れてるから狙い目とか大体分かってきてチャレンジに良いんだけどその分ほかをやりたい気持ちがある。そんな感じで。

ダンゴをやるなら長磯、ウノクソ。やっぱり長磯が強いかな。立ったときはウノクソも良さげなんだけど、地図で見ると長磯のがよく見える。

しかしまあ、江ノ島以外でも釣りたいし、磯釣り以外もやりたい。

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