長磯ね
サバのおさらい
朝イチは居ない。
大体8~9時ごろから入ってきて、入ってきたらずっといる。
コマセに寄ってきて食いまくるのだけど、パターン入った以降はコマセの旨味でなく着水音に反応して寄ってくる。言い換えたら焼き鳥の匂いにつられて店に入ってたのが、ラッパが聞こえたから豆腐を買いに行くムーブに変わるという。
タナは結構浅くて、1ヒロあれば足りる。それを群れでやってくるもんだから、つまり中層より深いところに突っ込みたい場合、もうそれだけでしんどい競技になる。オモリなしだと沈みにくいから届くまでに食われやすいし、オモリをつけると着水に反応して飛んでくる、みたいな。
サバのサイズは時期を追ってデカくなってくるのだけど、サイズ別の群れが入ってくることもある。めっちゃ小さいのに粉を食われて、まあまあのサイズにオキアミを食われるみたいな。そういう感じで、基本的に群れが入ればぺんぺん草も生えないレベル。
ポイント自体にスイッチが入るとかタイミングが合えばグレもやってくる。コマセを撒くとサバの群れにグレが混じったりして、意外とその中に良型がいたりする。青魚ですか?ってくらいに突っ込んできてひったくるのでそれはそれで楽しい。
サバをターゲットに含むなら丸一日楽しめるけど、それ以外でどうのこうのしたいなら知恵が必要になる。
釣法の選択
フカセだからダメなんですよ。食い合わせが良すぎてサバにやられちゃうんですよ。
コマセを使わない、投げ釣りとか胴突とかなら問題ない。
ダンゴも物量で戦える。
フカセはコマセで魚を寄せるところからの組み立てだから、とてもしんどいですね。
コマセの打ち分け
エサ取りが多い場合のテクニックなので、ぶっちゃけ珍しい話ではない。
鉄板なのは足元にコマセを打ってエサ取りを集めておいて、沖の方で釣る。
コマセを固めて塊にして落とすのもいいけど固めるとあまり撹拌せずに落ちてくので足止めがしんどい。散らす感じで打てば沈下速度を抑えられるけど音を出しにくい。音に反応するのでやかましく打つのが重要で、手段は問わないので上記のパターンからなんかこう、いい感じに。ハマったら散らしながら打つだけでも良かったりする。
打ち分けの距離は15~20mくらいは離しておかないとあんまり意味がないし、潮の流れ的にコマセが合流しないようにというのも大事。「まだこっちにあるじゃん!」で移動されたらしんどい。カバーストーリーで民衆を騒がせといて裏で案件を進めるみたいなイメージで、きっちり打ち分ける。
コマセを打つ→エサ取りが集まる→仕掛けを投げる→仕掛けにコマセを打つ→エサ取りにコマセを追う
基本的にエサ取り用のコマセは倍以上になるというか、仕掛け側のコマセは1発で止めとくというか。焦ってコマセがバラけるとコマセの筋ができちゃってよろしくないので、仕掛け用のコマセはきっちり固めて投げる。エサ取りがそこまで居ない時期は大した問題にならないけど、目で見てドン引きする程度の群れが入ってたら割りとガチでやらないとエグいことになる。
打ち分けるパターンが確立できても潮の上げ下げとかで状況は変わるのでずっと固定するのは難しかったりする。それに、群れが増えて手前も沖も食い尽くされる場合がある。どこもかしこも餌取りだらけになるとどうにもならないので、場を休ませたりポイントを変えたりもやっていく。
長磯釣行
コマセワークで成功した例。
パターン1

ハナレの手前で釣ることが多くて割と勝手がわかってるからできることだけど。
普通に釣る時は赤いところでいいんですよ。離れとの境目で潮がアレしててその周りとか、ちょっと離して落ち着いたところとか、色々釣れて楽しいんですよ。最初はそこでやっておいて、そのうちサバが入ってくる。竿1本分くらいの範囲は余裕でカバーされるんで、手近なところは完全に潰される。
で、そうなったら赤いところに集めて黄色いところで本命を狙うわけですね。長磯のワンドの中央あたりは潮目(泡)が南北に伸びがちなので、目印になって楽。

一応払い出しっぽい流れもなくはないんだけど、基本的にそこまで強くないんで、到達する前にコマセの効きは終わるんで、手前と奥で打ち分けられたらそれでいい。コマセがちゃんと打てるようにコントロールを鍛えましょう。
で、表層付近を漂わせてもサバに食われるだけなので、仕掛けは底に落とす。ウキ下は底が取れるくらいにしておいて、オモリは3Bあればとりあえず安心、もっと一気に落としたければ1号とか。あまり重いとキープ力が強すぎて潮に勝っちゃうので、それはそれでメリットもあるけど、まあ狙いとかを考えて。
ってやったらサバのボイルをほぼ見なかったし、アイゴやらグレが掛かった。サイズ的に表層にあんまり来ない型だったんで成功したっぽい。
パターン2
打ち分けはできてるって結論に至ったけど釣り尽くした感じがあって手応えがさっぱりになってきたので、手前でやってみることにした。要するに際狙いの釣りになる。
上記同様にコマセで集めておいて、その潮上に仕掛けを入れる。仕掛けを入れてからだと着水音で寄ってきてコマセが追いつかないので、先入れしたければ仕掛けは投げずにウキを静かに入れる。
仕掛け用のコマセは普通に打ったらサバが来ちゃうので、磯の側面に打って波で持っていってもらったり、サラシの中に軽く打ったり。撹拌されがちだけど近くでコマセは効いてるので、フロアは沸いてると判断する。目ざとい陰キャか玄人が食ってくると考える。まあ餌取りの潮上への投入なんで、パターンと言えばパターンである。
サバの群れが仕掛けに寄ってこないまま、グレが食ってきた。これも成功。
パターン3
ネタ切れを起こしたので、あと結局打率自体は低いんで、残りのコマセも減ってきたのでエサ取りを釣って数釣りして遊ぼうって感じになった。
仕掛け投入音で寄せると仕掛けが立つタイミングと合わなかったのでコマセで寄せてから投入するのがいい感じ。流されるコマセに素直についていっちゃうから、仕掛け投入時にコマセを追い打ちするといい感じに足止めになる。
木っ端はあたりが余り出ずに餌だけ取られがちなんで、あたりウキ(棒ウキ)を使う。タナは1ヒロくらい。タイミングを合わせた短期決戦なので割りとシビア。いつでも来いって感じの心意気で居た。
そしたらサバが全然釣れなくて、隙間を縫ってグレがガンガン突っ込んでくるの。木っ端どころかアベレージサイズも食ってくるの。見てわかるくらいに突っ込んでくる。そんな事あるんですね。
ということで、場合により餌取りの中に突っ込んでもその中を押しのけてくるタイプがいるということがわかった。最後までずっとグレばっかりで、こんなに強かったっけって驚き。目視できる範囲では数で負けてるのに、質で勝っちゃってる。すごい。
まとめ
江ノ島に通って数年、サバをターゲットから外して以降結構なストレスの元になってたんだけど、どうにもならなかったのがどうにかできるようになってきた。よくいえば研鑽のおかげ、まあ普通に運が絡んだきもするんだけど。
ちなみにワンドの奥にポイントを移してもサバは寄ってきました。他にフカセの人がいても大概こっちが寄せちゃうのでなすりつけることもできず。人気者が苦悩してるみたいな感じになっちゃってアレだけど、パージするためのノウハウは持っておかなきゃいけないですね。
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