[wp]WooCommerceの構築を考えた話

振り返りと考察と。

とりあえずデメリットは無視する

makeshopとかで作ったほうが、根っこの部分の管理を任せられるので気張って向き合わなくていい部分がある。システムとセキュリティは責任転嫁というか、金で片付く事が多い。今更そんな事を言っても仕方がないので割愛。

コスト面のメリットはでかい

BASEとかでもそうなんだけど、固定費がかからない組み方ができると楽だって面がある。代わりに都度発生する手数料が地味に多いんで、利益は減る。だけど赤字にならない。小規模なスタートアップにちょうどいい。

自鯖で構築できるなら固定でかかる費用はサーバー代とドメイン代、でも元々サーバーを持ってたら使い回せばいいし、サブドメインでいいじゃんということで実質無料に持っていける。決済も銀行振込に縛っちゃえば決済手数料は削れるね?という感じに。かなりごと割安になる。

で、BASEよりも自由度が高い。BASEもやれることは増えてるけど、やりたいことが増えたときに叶えられないってのが多い。独自デザインで独自ページを作りたいとか。ECCubeやらWooCommerceなら制限がほぼ無いようなものだから拡張したくなったときに手間がないねということになる。

手狭になったから引っ越ししなきゃ、って手間がない。金銭的にも工数的にもコストを下げられる。

welcartはどうなんだ

バージョン1の頃にwelcartでECサイトを作ったことがある。何年前ですかね、このブログにもいくつか記事がある。当時はECCubeと2大巨頭みたいな感じで、アップデートできることからwelcartを採用した。普通のECを作るだけだったんで機能面で困ることはなかった。それは良いんだけど、決済の組込がしんどかった。公式サポートがゼウスとかで、選択肢はいくつかあったんだけど、クライアント的にもっと安くしたいってことで別の決済代行を持ってきて、でもwelcartには非対応だから無理やり繋いだ。

おさらいすると、決済代行のシステムに購入情報をぶち込んだら決済のURLを出力するのでそこからクレカ決済をしてもらう流れ。購入情報が確定するのは購入確定をクリックし、購入完了画面に遷移するタイミングなので、ECサイト上で購入が完了した後に決済の案内をすることになる。ページ上では「ご購入ありがとうございました」だけど、購入手順は完了してない。変な感じになる。仕方ないんだけど。ということで、モジュールがなくても組み込める自由度があるのは良いんだけど、無理やり過ぎてどうなのって。システムに直接組み込んでる状態なので、プラグインをバージョンアップしたらこのギミックは消えてしまう。元々感じたメリットはどこに行った?という。

で、そのうち世の中ではsquareやらstripeやらpaypalやらAmazonPayやら、使い勝手の良い選択肢が増えた。welcartは対応したのか。

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あったりなかったり月額で提供されてたり。無料で導入できるのはPayPalだけっぽい。

決済代行に一枚噛んで手数料吸ったり、有料プラグインで稼ぐ形態なんですかね。

以前と比べてそんなに発展してないなって印象。どうなんですかね。市場的にも国内向けって考えたら、世界で使われてて日本語にも対応したサービスが来ちゃったらまともに戦えないんじゃないですか、って。ユーザーの母数が多いとサービスは発展するよね、と。軽く調べた程度でもWooCommerceの方が強い。WPにこだわらなかったらECCubeも地味に強くなっちゃってたし、脱welcartが捗って仕方ない。大丈夫なんでしょうか。

とりあえず、次に作るとしたらwelcartは使わないという結論。

ECCubeは?

ECCubeが優秀かといえば、個人的にはそうでもないと思う。草分け的存在だったってことが強みというか。makeshopの固定費用から解放したのはすごかった。とても輝いて見えた。多分そこに目をつけたんだろう、多くのWEB制作会社が営業しまくって猫も杓子もECCubeみたいな。MovableTypeと絡めてEC以外のコンテンツも増やそうねみたいな。当時は素晴らしいことが始まる気がしてたんだけど。当初はバージョンアップをしたかったら新規インストールからデータを移し替えるしかなかったのでバグ改修とかセキュリティ面のアップデートとかの対応が微妙なところ、作り逃げするなら良いかもねみたいな感じだった。3系からはアップデート機能が追加されて楽になった。4系もそんな感じですね。

ここを見ると開発やら機能の経緯がわかる。

で、今も尚、大型アップデートがあると結局移し替えが必要になる。現行バージョンに近いほど移行の手段は用意されてるので可不可の面では安心できるのだけど、WEBサイト構築費用を支払えますかってことになる。そもそも問題なく使えてるのに乗り換えるなんて旧人類ほど持ち得ない発想。使えるものは使う、壊れたら直す、ずっと使えるものだと思ってる。そうしてると移行したくてもできないところまで行ってしまったりする。PHPのバージョンアップに耐えられなかったわけで、だから2.13から2.17が生まれたんでしょうね。

普通に使う分には問題ない。ネックになるのはカスタマイズ性。ECCubeは技術さえあれば何でもできる。それはいいんだけど、本体にかかわるファイルを改修をしちゃうとアップデートで吹っ飛ぶ可能性がある。やばいよね、ということでプラグインが選択肢に挙がる。既にプラグインは色々出てるのだけど、これもまた地味に怖い。良さそうだと思ったものがなくなってたり、中途半端に機能が足りなくてアレだったり、ふとソースコードを覗いてみたらTODOが残ってたりで有料なのにマジかよとか、サードパーティ依存型の環境のリスクが結構見えちゃってる。

WPベースだと本体を弄らなくてもテーマ側でなんとかできたり、プラグインも母数が多いから微妙なものを選ばないで済ませることもできたりする。だからwpに慣れるとうわってなることがある。

決済に関してはECCubeへの費用は掛からず、決済代行の費用だけを気にすれば良い。選択肢も割りとある。welcartより良さそうに見える。

しかし一番留意しなきゃいけないのは商品点数。4系に至っても、商品点数がサイトの重さに直結してるらしい。納品後に発覚して揉めたら非常にめんどくさい。

作るのは良いけど運営は大丈夫なんですかね、というところはクリアできてない気がする。諸々考えて2.17を使っておけばいいように思うけど、現行バージョンの立つ瀬がないような気がしちゃう。とりあえずWooCommerceと択を掛けるなら、CMS単体で自由度が高いWooCommerceを選ぶかな。ECCUBEでも新規ページが作れるようになってるけど、カスタム投稿の方がやっぱり勝つ。

自鯖運営のリスク

作るなら、って選択肢にWooCommerceは挙がるんだけど、そもそも作るべきなのか、作って良いのかって問題。

普通のレンタルサーバーだとECのシステムは重い。処理が大変なのか表示に時間がかかるケースが多い。ECCubeは登録商品が多くなると重くなる傾向にあるし、WPはそもそも毎度DBにデータを読みにいくタイプだからサーバー強度がレスポンスに直結する。当ブログもロリポップがパワーアップするまでは恐ろしく重かった。そんなもんにプラグインで機能追加したらどうなっちゃうのって、とりあえずWooCommerceを入れてみたけど管理画面上で既にちょっと重い。

そこらのサーバーで運営したら、商品を追加したり受注情報が溜まったらしんどくなるんじゃないですかね。高速化プラグインとかが出てる時点でお察しのところがある。

環境が揃わないならやめといたほうが良くないか、と思う。

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