ネームサーバーを使わずに、DNS設定で色々紐づける方法。
ぶっちゃけ以前にやってる
組み合わせたらなんとかなる。設定した内容は現在でも継続して稼働しているので問題ない。
今回は導入と管理のおさらいとかの内容。
ドメインをサーバー(ロリポップ)に登録する
ロリポップでは登録したドメインはロリポップ側で削除しない限り、ドメインが死んでもリストに残り続ける。これを活用する。
- 【お名前】ドメインのネームサーバーにロリポップを設定する。
- 【ロリポップ】サーバーにドメインを登録する。
- 【お名前】ネームサーバーを初期状態に戻して、DNSでwwwなしとwwwありのドメインにロリポップのIPアドレスを登録する。
ロリポップは公式にネームサーバーでの登録しか案内していないので、IPアドレスは自分で調べる必要がある。非公式であることを念頭に置く。ちなみにIPアドレスが変わったことは過去に1回あった。
IPアドレスの調べ方はあっちこっちで記事になってる。難しくない。
DNSへの登録はこんな感じになる。
ホスト名 | TYPE | TTL | VALUE |
---|---|---|---|
hogehoge.com | A | 3600 | 【WEBサーバーのIPアドレス】 |
www.hogehoge.com | A | 3600 | 【WEBサーバーのIPアドレス】 |
test.hogehoge.com | A | 3600 | 【WEBサーバーのIPアドレス】 |
blog.hogehoge.com | A | 3600 | 【WEBサーバーのIPアドレス】 |
WEBサーバーに紐づいているのはWEBサイト用の機能だけなので、メール機能は使えない。Google Workspaceを使うから当然の話。つまり、メールアカウントに費用が別途発生するし、メールアカウントが増えたら費用は増える。WEBサーバーの契約を繰り返していると見落としがちなポイントなので、メールアカウントを追加する際は「金がかかるけど良いのか」「別のドメインを取得して使い分け」とかを提案するなど。まあWorkspace前提じゃなきゃこんなこと滅多にしないんで、気にしなくても大丈夫な範疇か。
サブドメインの追加
ネームサーバーによる登録じゃないので、サブドメインを作るたびにDNSで設定する必要がある。
ワイルドカードを使ってサブドメイン全体に掛かるように一括登録することもできるけど、まあ、止めとくのがいいかも。むしろ切り分けることにメリットを感じるのが良いように思う。毎度手間だけど。BASEとか使う場合もあるしね。
試してないけど、最初のネームサーバーを使った登録をしなくても個別にドメインを紐づけることはできるかもしれない。だけど、そうなると無料SSLは多分使えない。
無料SSLの仕組み
技術的なことはわからないけど仕様の話として。
独自ドメインをサーバーに登録すれば、サブドメインを含めて包括的に無料SSLを導入することができる。ロリポップに限らず他所でも同様だった。特定のサブドメインだけを登録すると適用外になり、有料SSLしか使えなくてコストを考える必要が出てくるので、その辺は抑えておいた方がいい。
セキュリティ面で有料SSLが選択肢に上がることは普通にあるので、金が掛かることが悪いとは言わない。ただ、SSLを入れて当たり前の現状では無料/有料で選択肢はあったほうがフットワークが軽くなるのだということ。
Google Workspaceの設定
Workspaceの申し込みと同時にドメインを取得するなら手間はそんなにない。外部で取得したドメインを使用したい場合は手間がかかる。
- ドメインの所有権を確認(DNS設定)
- ドメインとWorkspaceを紐づける(DNS設定)
やること自体は単純だけど、内訳がめんどい。
GoogleAppsとかGSuite時代と何も変わってないっぽいので、分かりやすいところを探して倣えば良い。ここを読めばわかりやすくまとめられてるので解決する。
以前書いた記事のあの時の状況が思い出せないけど、ともかく入力内容が減ってるので嬉しい。というか、サーバー側が案内記事を出してくれてるのですごくいい世の中になった。
ホスト名 | TYPE | TTL | VALUE | 優先 | 状態 |
---|---|---|---|---|---|
空白 | MX | 3600 | aspmx.l.google.com | 1 | 有効 |
空白 | MX | 3600 | alt1.aspmx.l.google.com | 5 | 有効 |
空白 | MX | 3600 | alt2.aspmx.l.google.com | 5 | 有効 |
空白 | MX | 3600 | alt3.aspmx.l.google.com | 10 | 有効 |
空白 | MX | 3600 | alt4.aspmx.l.google.com | 10 | 有効 |
まとめ
再三になるけど、ロリポップへの登録は非公式の手段を取ってる。なので、仕様が変わったら詰むリスクがある。絶対にそれを忘れないこと。
ロリポップは機能制限が地味に多くて、それがちょうど影響しているともいえる。他のサーバーであれば、WEBサーバーの管理画面上で紐づけたドメインのDNSを設定することもできたりするので、手間はそんなに掛からない。お名前.comでドメイン取得とサーバー契約をした上でWorkspaceを紐づけたときは楽だった。
ロリポップを叩くわけじゃない。以前にサーバーが強化されたときを節目に、実用に耐えるサーバーになった感じがある。このブログもロリポップだし。使用するメリットは当然あるので、頑張って連携できるようにするか、別案を立てるか、ちゃんと考えましょうねって感じ。
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