非公式なアプローチ。
やりたいこと
カラーミーは外部管理の独自ドメインを導入できる。
ネームサーバーをアレする設定方法になる。
独自ドメインをそのまま乗せることになり、サブドメイン運用はできない(ムームードメイン管理の場合のみサブドメイン設定が可能)。
ネームサーバーで設定するとドメインのDNS設定ができないので、他所のサーバーでサブドメインでどうのこうのするとかができない。
サブドメインを作ってカラーミー以外でも展開したいのでかなりつらい。
つまり、「ネームサーバーを使わないでカラーミーに独自ドメインを紐づける」をやりたい。
流れ
要するに「Aレコードでカラーミーショップとドメイン(wwwも)を繋ぐ」をやるという話。
カラーミーショップはネームサーバーを設定する案内しかしてないので自力でやる。
自己責任ですね。
- カラーミーショップを契約する
- ショップのIPを確認する
- ドメインのDNS設定を編集する
- カラーミーショップで独自ドメイン設定をする
- 動作確認
やっていく
難しくはない。
前提
- カラーミーショップはレギュラープラン
- ドメイン契約時にRSサーバーも契約した
- ドメインのネームサーバーはRSサーバーを指定している
1.カラーミーショップを契約する
申し込みの際、1ヶ月の無料期間がある。
無料期間中は常時SSLの申請ができないので、独自ドメイン設定後に本契約するか、無料期間が切れるのを待って本契約して申請する。
2.ショップのIPを確認する
「◯◯.shop-pro.jp」が割り振られてるので、IPチェッカーとかコマンドプロンプトとかに放り込んでIPを確認する。

不安な人は複数箇所でチェックすると安心できる。
確認したIPは控えておく。
3.ドメインのDNS設定を編集する
RSサーバーに紐づいてるので、「レンタルサーバーコントロールパネル」の方で設定する。
「ドメイン」ページに行って、該当のドメインの「DNS」をクリック。
使用するドメインが「example.jp」だったとして、
タイプが「A」の「example.jp」と「www.example.jp」の値を確認したIPに書き換える。
つまり該当業の「変更」から行うので、「DNSレコードを追加」からじゃない点に注意。
念の為、書き換える前に元々記入されている値はメモって残しておく。
4.カラーミーショップで独自ドメイン設定をする
「ドメイン設定」のページからやっていく。
「独自ドメインを設定する」をクリック。
「取得されているドメイン」に独自ドメインを入力。
「DNS(ネームサーバー)」で「カラーミーショップのDNS(ネームサーバー)」を選択。
「確認」をクリックするとドメイン側の設定ができていないとかいうアラートが出るけど無視。
5.動作確認
しばらく待ってから独自ドメインにアクセスするとカラーミーショップが表示される。
メールについて
本来ならネームサーバーで設定するのだから、独自ドメインでメールを作って使うことができる。
だけどAレコードで繋いだだけだからメールの設定は全くされていない。
というのと、Gmailのガッチガチなガイドラインにカラーミーも倣ったようで、外部のメールアカウントを使うならレコード設定をしなきゃいけない。
ということで、何も設定してないメールアドレスで「開店・閉店設定」→「管理者メールアドレス」に変更すると以下のようなアラートが出る。
更新に失敗しました。管理者メールアドレスに問題があります。
SPFレコードにカラーミーショップのドメインが含まれていません。
DMARCレコードが見つかりません。
DKIMのCNAMEレコードが見つかりません。
拒否られてるので、当然更新されない。
つまり、独自ドメインのメールアドレスが使えない。
ここで選択肢が発生する。
- 初期設定されてある「shop@◯◯.shop-pro.jp」を継続して使う
- 任意のドメインのメールアドレスを使う
前者だったら放置でいい。
後者だったら頑張らないといけない。
独自ドメインのメール設定
要するにアラートの内容を解消すればいい。
設定されてないなら設定すればいいわけで、何を設定すればいいかはカラーミーが公開してた。
例により、RSサーバーを使ってるので「レンタルサーバーコントロールパネル」で設定していく。
書き換えの項目が多いので変更前のものはメモって残しておくのが無難。
tableで組むのがめんどかったんで、「タイプ・ホスト名・TTL・値」の並びで書くルールで紹介していく。
SPFレコード
元々あるものを編集する。
TXT 【独自ドメイン】 600 v=spf1 include:_spf.onamae.ne.jp ~all
TXT 【独自ドメイン】 600 v=spf1 include:_spf.onamae.ne.jp include:spf001.shop-pro.jp ~all
調べて分かったんだけど、SPFは併記できるらしい。
なので、「元々設定されてんだけどどうしたらいいんだよ」的な困りはとんでもないものだったけど、置換しなくていいから安心できますね。
DMARCレコード
初期状態だとDMARCの登録がないし、「_dmarc」を記入することができない。
「メール」→「メールセキュリティ」のところで「DMARC 認証設定」をONにすることで「_dmarc」が追加されて、それを編集することになる。詳しくはこちら。
TXT _dmarc.【独自ドメイン】 600 v=DMARC1; p=reject
TXT _dmarc.【独自ドメイン】 600 v=DMARC1; p=none; pct=100; adkim=r; aspf=r
pの値を書き換えることになる。それによる弊害があるなら考えましょう。
DKIMのCNAMEレコード
DKIMは初期値もなく、別途設定する必要もない。
単純に2つ追加する。
CNAME colorme1._domainkey.【独自ドメイン】 600 colorme1._domainkey.【shop-proサブドメイン】
CNAME colorme2._domainkey.【独自ドメイン】 600 colorme2._domainkey.【shop-proサブドメイン】
メールアカウント作成
「レンタルサーバーコントロールパネル」上で、該当ドメインでもってショップ用のメールアカウントを作成する。WEBメーラーもあるので活用して、作成したアカウントが使える常態か確認する。
メール登録
DNS周りなので、設定から反映までちょっと待つ。
しばらくしたらカラーミーショップの管理画面に行く。
ネットショップ群の「開店・閉店設定」→通知メール「管理者メールアドレス」に作成したメールアドレス記入し、画面下部「更新」をクリック。
アラートが出ず「内容を保存しました」が出たら成功。
注意点・後片付け
カラーミーショップ内でメールアドレスを作成してないわけです。
だから、カラーミーショップのメール設定(メールサーバ群)は使わないし使えない。
独自ドメインをカラーミーショップに登録すると、「info@【独自ドメイン】」が自動的に追加される。だけどこれは上っ面だけで、実際に動いてるメールサーバーはRSサーバーなので、全く持って関係ない。
なので、メールサーバー「メールアドレス」に移動して「info@【独自ドメイン】」を削除しましょう。使えるもの、あるものと誤解したり混同するとまずい。
というかね、メールアドレスを5個までしか作れない時点でちょっとね。
ECサイト用で完結しなきゃいけないっていうのは、分かるんだけど、それでもちょっとね。
不便だよ。
参考
さくらで取得したドメインをさくらサーバーで使わずカラーミーに設定し、サブドメインをさくらサーバーで使う設定メモ | 何もないけどヨロシク。
https://nanimonaikedo.jp/coding/197
レコード設定について(SPF、DMARC、DKIM) – カラーミーショップ ヘルプセンター
https://help.shop-pro.jp/hc/ja/articles/17481652457875
同一ドメインに複数のSPFレコードを設定する方法 » 群馬県高崎市のWordPressホームページ制作会社 | Kiraba(キラバ)
https://kiraba.jp/about-multi-spf-records-setting/
DMARCを設定する – レンタルサーバー ご利用ガイド
https://www.onamae-server.com/guide/rs/p/149
まとめ
「独自ドメインをショップでしか使わない」ということなら問題ないんだけどね。
問題があるからDNSが使える状態でECサイトに紐づけたいんですよね。
ネームサーバーで登録したほうがサービス元的に圧倒的に楽なのも分かるんだけどね。
頑張っちゃったね。
ずっと使えたらいいですね。
コメント