[釣り]ウキダンゴの視野が開けた話

釣り

自分でも驚いた。

宗旨変え

フカセが大好きな手前、ダンゴは手返しの遅さやらアタリまでの時間やら、マジでだるくて嫌だった。他の人が釣れてるから実績やら長所やら特徴やらは理解してるんだけど、それを加味しても尚、「何もしない」時間が嫌いだった。暇なのは元々好きじゃないってのがある。

でもまあ、春先からのサバラッシュやらこの時期の木っ端対策やら、どうにもならんねっていう状況やら、フカセはある程度覚えたから違うことをやってみたいって気持ちやら、やっと踏ん切りがついた感じ。耐えなくても完走できる程度には自身の中で折り合いがついた。物足りなければ翌日フカセやりに来ればいいやみたいな。それも何回か経験して自分の中のリカバリとして確立できたような。

やりたいけどやりたくない、非常にめんどくさいメンタルだったのが、ストレスを感じずにこなせるようになったのはかなり嬉しい。ということで、余裕を持ってダンゴに挑む事ができるようになった。

仕掛けの見直し

おさらい。気持ちが落ち着いたので整理できてきた感じ。

釣り竿

ボーダレスBB420M-T。

つまり磯竿1.5号、4m程度あれば十分。5m超すとライントラブルが起きやすい。5.3mを何回も折って凹んだけど、これを続けてたら今のところトラブルに見舞われてない。元々この竿はフカセで十分戦えてるのでとてもいい感じ。ただまあ仕掛けの長さに地味に耐えられない感じがあるのでそこがしんどい。合わせるときも大きく合わせないとたるみに負けがち。そういう意味でラインメンディングが大変。

リール

BB-X ハイパーフォースC3000DXXG S R。

ボラと戦うことを踏まえるとc3000は持っておきたいのと、巻取り量が地味にあるのでハイギアは必須。2500とか2000でも良いんだろうけどやったことがないのでなんとも。レバーブレーキがあれば糸の調整時に楽ですねって感じで、釣ってる最中にありがたみを感じるまでは至ってないのであると便利だけど無くても困らない程度。ガチるならあったほうが良いんでしょう。ガチのサイズがレアすぎて、ドラグ調整で済んで締まってるのが現状。

糸はナイロン3号。

ハリスを長めに取るので違和感とかは度外視で、視認性を優先するのがいいかなと思う。フロートとサスペンドについてはどっちもどっちでそれぞれ撓む状況があるんで、とりあえず使ってみて慣れるところからかなと思う。もちろん2号に下げてもいいと思うけど、3号に慣れちゃった。

ウキダンゴは性質上めちゃくちゃ絡みやすいんで、糸よれに注意が必要。帰ったときに頑張って捻れてるのを戻したりしてるんだけど、ダメっぽかったら切ったほうが早い。竿を折って修理するよりも糸を買い替えたほうが圧倒的に安い。じゃあPEのがマシじゃないかって気もするんだけど、横風に煽られるとめっちゃ絡むのとか、中ハリスの事とか、なかなかキツい。

ウキ

最初に買ったのは黒魂チヌダンゴだった。

正直、失敗だったように思う。浮力がめちゃくちゃ強くて江ノ島じゃなかなかアタリが出ない。良型のアイゴがラッシュしてきたときは気持ち良い感じにしもったんだけど、それ以外はほぼ虚無だった。使ってるのはMサイズなのでSに落とすことはできるんだけど、カタログデータが不足してる状態で冒険する気は今のところ起きない。

先日試したのが釣研のT-LANCERの5B。

釣研 T-LANCER S 5B
釣具のポイント東日本 楽天市場店

激変してくれた。めっちゃよかった。ダンゴを投げたときに突っ張らないし、なんかいい感じだった。まだ回数を重ねてないけど、もっと軽いやつを試したくなった。詳細については後述。

ハリス

2号。

道糸よりは弱くしてあるけど強めにしたい。2.5でもいいよねって気持ち。案の定、ボトム狙いは根掛かりが頻発するので負けにくい強度、負けてもハリスで切れる程度の調整。4mくらい使うので数回投げただけでめっちゃヨレる。なので道糸との結束はスイベル必須(個人の意見です)。

釣り針

チヌ針1号、2号

なんというか、日和った。3号でもいいじゃんって思ったりするんだけど、流石にデカいかなって。まあ気分の範疇ではあるんだけど、チヌ針1号より下げることはない。これよりサイズを下げないと掛からないものは基本的にエサ取りとして割り切って、ダンゴが割れたときのご褒美を大きく見せたいので極力オキアミの形が維持できるサイズに留めてる。理屈というよりはお気持ち寄りのセレクト。

その他道具類

釣りを快適にする愉快な仲間たち

タモ網

江ノ島の磯場だと5m位あれば上等。タモ枠はデカいほうが楽。

タモ網は必須。竿が短めで仕掛けが長いんで、良型を掛けた際はよっぽどいいポジションか満潮でもないと引っ張り上げて取り込むのはかなりしんどい。持っていき忘れて痛い目を見たことがある。結果自分で使わなくても誰かのヘルプになったりするので、徳を積む意味でも持っておきたい。持っていくべき。

ピトン(チャラン棒)

毎度ダンゴを作るときに竿を足元に置くわけにもいかないので必須。
バッカンが手元の高さで掛けられるタイプ。

毎度ダンゴを作るのに屈んでたらしんどいので、そういうアタッチメントは付けた方がいい。セットになってるものがあるし、別売りもある。満潮時に水を被るリスクも回避できる。

荷物は重くなるけどそれに見合うだけのリターンがある。

バッカン

ピトン側のバッカンに噛むパーツとの兼ね合いになる。縁が太いバッカンは噛ませにくかったり噛まなかったりで安定しないんで、薄手のやつを構えるのが安牌。そうすると同時に小さめのやつになったりするんで、否応なく配合を1回で使い切らない(使い切れない)で済んだりしてリカバリ面でメリットがある。しかし選択肢がソフトタイプになるので、中身が減ってくると餌箱の重さとか自重に耐えられなくなったりする。

餌箱

深いものよりは広いものがいい。

ダンゴはフカセみたいにオキアミを大量に使うものではないので、基本的にブロックじゃなくて挿し餌用のオキアミを用意する感じになる。加えて練り餌とかも使うので、並べておける形にしておきたい。蓋が左右で分かれてるタイプだと使い勝手がすごい良い。

水汲みバッカン

ダンゴを作ったら毎度手を洗う。そのままでもできなくはないけど、あっちこっちが粉だらけになるのは気分的によろしくない。洗ったらタオルでちゃんと拭いて、投入する。そんな感じなんで、釣った魚を入れるのは止めた方がいい。

プライヤー

ダンゴにまだ慣れてないってこともあり、飲まれやすかったりする。飲まれたりがっちり掛かってると手じゃ外せないのでプライヤーを使う。

タオル

手を拭くために。あと、魚をつかむために。

ダンゴを作る時にグローブしてると勝手が悪いし、つけたり外したりするのはめんどくさいしで、常時素手になる。素手だと魚を持ちづらいのでタオルで巻く人も多い。だけど、それをやると魚が弱りやすいのであんまり好きじゃない。極力タオルを使わずにどうのこうのできるようにしたい。

割とすぐにビチャビチャになるんで、吸水性の高いものか簡単に絞れる薄手のものにするのがいいかも。

餌周り

配合エサ

精米機とかが近くになくて米ヌカを手配できないので自作の選択肢が持てない。なので配合エサを買うことになる。とりあえず言えるのは、フカセほど手返しは多くないけどフカセ並みにダンゴも消費する。作る際に水をそれほど混ぜないんで、カサ増しがないということもある。普通サイズの配合エサだったら最低でも2袋は用意する。同じのを買っても面白くないので毎度違うものを混ぜる。

基本的に1回では使い切らない。バッカンを大きくしづらいところがあるので作るタイミングを2回に分けて、予備があるから水が多くなっちゃってもリカバリできるって安心感も。

チヌパワーはダンゴに使えるって書いてるけど単体で使うのは個人的に微妙。粘りが強すぎてしんどかった。カサ増しとか何か混ぜたいなってときの選択肢の程度。筏用のやつはとりあえず大量に入ってるのでコスパ的に使ってみたいんだけど、江ノ島程度の水深じゃオーバースペック的な頑丈さを実現できちゃうらしいので割れやすさを調整できるノウハウを持っておきたいのと、実際どうなのかを知りたいのと。今のところの課題。

とりあえずは粘りがないとコーンとかの粒が入ってたら崩壊する。パサパサで作りたいんだけど、パサパサすぎるのかもしれない。単に握り方が悪いのかもしれない。そんな感じで、色々試したい。

挿し餌

基本的にオキアミ、練り餌に食い渋りイエロー。

個人的にこの2つで限界、他にも色々あるんだけど使い切れないとか置き場に困るとかで手が出せない。フカセでオキアミばっかりやってた安心感とか、他の人の釣果もオキアミが多かったりとか、あんまり手広くやってもなーみたいな気持ち。練り餌を使って釣れないこともないんだけどオキアミと釣果が変わらん感じがして。

実釣メモ

ウキ下は水深よりちょい長め。着底させたいんだけど岩場なんで凸凹とか潮に煽られたりとかでぴったりは無理な感じ。短くすると当然ウキごと沈んじゃって、ウキが上がってきたタイミングですでに餌がない事が多かった。潮のせいか、すんなり上がってこないことが多かった。ウキが上がってくるまでに食われるとマジで分かんない。

ダンゴを投げて仕掛けが一直線になる状態で着水、沈む分の糸を放出しつつ待つ。ウキ下が長めでも着底時にウキに反応が出るので今のところ困ってない。ウキとダンゴを近いところに落とすと微妙。ダンゴに合わせて竿を振る際は、ダンゴにウキを届けるというよりウキがダンゴのブレーキにならないように、糸がスムーズに出るように、みたいなイメージ。ウキの重さはかなり影響するんで、小さめとか軽めをいい感じに思ってる。

基本的にダンゴが割れたら食われるイメージで、割れてからしばらく流す段取りは今のところそんなにない。だから、割れるまでは暇だけど割れたらシビアになる。ダンゴがある状態はウキがなんか突っ張ってる感じで、波で水面が上下した際はウキが沈む。ダンゴにウキの浮力が負けてるからね。割れたらプカプカしてる感じになる。しばらく待ってもずっと突っ張ってるなと思ったらなんかの要素が重なって割れてないか、根掛かりか。

ダンゴを作るときは力を入れるんじゃなくて締め込む回数で調整。芯に届くイメージでガチガチにするとオキアミが崩れたり、練り餌がダンゴを巻き込んだりしてなんか微妙。割れにくいし。締め込みは黒鯛流儀とかを参考に。粒が大きいと割れやすいんで、締め込む最中に崩れるようならくっつけないで削ったほうがいい。なので、デカい粒の混ぜ物がないダンゴでやるのが楽だなと思う。そうするとコーンとか麦よりもサナギ粉とかアミエビを混ぜるのかなとか。

フカセよりも大胆に大物狙いに行きたいんで、オキアミが多少針から出る分は気にしない。頭付きで漬けることも普通にやる。大きめにつけたい。当然一辺倒じゃなく、丁度のサイズに調整したりもする。で、ダンゴにする手前、フカセのときよりもシビアな気持ちで針の内側に身が来るように意識する。針の外側を食われたら掛からないんで。エサ取りが多いとかアタリが分かりにくかったら背掛けもやる。というか、背掛けだと頭までいい感じに針に通しやすいんでその日のブームが来たらしばらく背掛けは続く。

挿し餌でちぎるオキアミの頭はダンゴに混ぜ込んじゃってる。オキアミのせいでダンゴが崩壊したことはない。挿し餌にできない微妙なオキアミも混ぜちゃって、たこ焼きのタコが2個入ってる気分で作ったりする。

ポイント選びはまだ自分の中でまとまってないところがあるけど、フカセで流すポイントの流用はあんまり良くない感じがする。大雑把に見て潮通しが良い(魚が入ってきやすい)ことは同じなんだけど、あんまり潮が強くないところ。ポケットになってるところ。ウキ、仕掛けがあんまり流されないところ。なので、長磯でいえばちょっとワンド側。単純に仕掛けが見やすいってこともあるんだけど、ダンゴが落ち着ける感じの場所がいい。食いが良いのかアタリが分かるようになったのか、あんまり分かんないけど。潮を見てポイントを選べる前提でもなかったら、人がいっぱいいる感じだったら、鉄板ぽいところに陣取って試行回数を重ねるのが多分上達に良い。とはいえ、激流寄りのところで良いの掛けたこともあるので冒険しても楽しいかなみたいな。

時間帯というか潮というかで思うのは、潮変わりのタイミングと下げ潮がいい感じ。ガチンコの上げ潮はどうも勝手が悪い感じがする。時間帯的には10:00~昼前、14時前から1時間位は大体釣れやすい。季節で多少前後することはあるけど、総じて言えるのは早朝に来ても大して釣れない。とりあえず江ノ島ではそう思うってだけで、他はわからない。

合わせるときはダイナミックに合わせる。仕掛けが長い手前めちゃくちゃ弛んでるから、フカセ的なアワセじゃ仕掛けまで届かない。フカセなら竿を立てるだけで十分張るんだけど。ラインメンディングを頑張りたいところだけどそれでも結構キツい。糸に印をつけるとかして管理すれば良いのかといえば、それでも厳しいような。合わせた後のテンション維持もしんどいわけで、だから巻きながらでも良いんじゃないのってレベル。弛みのおかげでガッツリ合わせてもウキがぶっ飛んでくることはまずないのでそこは安心して良い。

課題

まず回数を重ねたい。

経験値が足りなさすぎて分からんことが多すぎる。何がダメでどうすればいいか具体的なところがよくわかってない。

ダンゴの配合を色々使いたい。

まず1つ、基本的な配合エサのサイズだと1袋じゃ全然足りない。2袋でも足りない。筏用だけどパワーダンゴチヌが沢山入ってて安いんで、まずは使ってみていい感じならレギュラーにしたい。理想としては自作なんだけど、米ヌカを仕入れようがないので詰んでる。それに、住んでる場所的に諸々を揃えると逆に高く付くってこともある。とりあえずは行った先で売ってるもので慣れるのもひとつなんだけど、視野を広く持ちたい気持ちがある。フカセでいうV9でいい感じになれてんだけどV11とか爆寄せとか使ってみたいよねってのと似てる。

ポイントを開拓したい。

フカセは大体わかった。江ノ島は北側じゃなきゃとりあえず何とかなる感があるのと、その中でどういうところを攻めるといい感じになれるのかとか、やってみたり人に聞いたりで結構データが溜まった。そんな感じでダンゴもやっていきたい。前述の通り、フカセとダンゴはポイントがイコールになるわけじゃないんで、蓄積したものはあんまりアテにならない。まだまだ江ノ島で発見できること、楽しめることは多いんだと分かって嬉しい。

フカセはどうすんのか問題

フカセに飽きたわけじゃない。

自分のダンゴ釣りはフカセの深タナ狙いから派生した。時期的なものもあるけど、餌取りを突破して深層まで届けるのは江ノ島だとかなりきつい。それでもって更にグレじゃなくてチヌを狙うとなると、まあ大変ですよねって。突破にはコマセの打ち分けがセオリーだけど、そこまでダイナミックにやれる場所ではないっていう。じゃあダンゴもいいんじゃない?って感じに。

フカセも3年くらいやってきていい加減冷静になれてきた。釣れるようになって、釣れるのが当たり前になって、ただ釣るんじゃなくて特定の目標を攻めたりして。だから、フカセかダンゴか択を取れるようになった。現状、フカセよりもダンゴの方に興味が行ってる。

フカセをやるとしたらまず挙がるのは、普段と違うところに行った時とか、なんか最近フカセが熱いなとか、人に釣りを教える感じになったときとか、めっちゃ竿振りたいときとか、攻めまくりたい時とか。やっぱり釣りのベースにはフカセがある。休憩してる以外はずっと釣り竿を持ってるわけで、釣りしてる感じがすごいある。潮を見たり同調を気にしたりタナを調整したり、めっちゃ楽しい。

今は攻めたりチャレンジするよりも江ノ島を探る気持ちが強いってことなのかも。底まで仕掛けを落としてるダンゴはフカセとぜんぜん違うんだけど、上手く言語化できないけど、それでも何かしら還元できそうな手応えがある。全く別物じゃない、どっかしらに感じる親和性のお陰でダンゴがやれてるような。だから、広い目で見たらこれもフカセなんだなって。

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