昨日の記事の応用編というかなんというか。
趣旨
前回書いた内容は言ってみれば取っ掛かり。
サイズアップを狙いたいとか違う感じのを狙いたいとか、そこから展開して色々やっていこうという話。前回の記事をベースに色々いじっていく話。
なんでいじる必要があるか
前回書いた記事はコマセに寄ってくるやつ(グレ)を効率的に釣ってやろうってことで、本当にそれだけの内容。続けてれば必ず釣れるし、調子が良ければ連発していい感じになれる。
でも、同じ釣り方を継続しても基本的に同じ感じのものしか釣れない。「いっぱい釣れて楽しいな」ってなっても、サイズアップを狙いたくなった時、同じことを繰り返しては難しいもんがある。運要素に任せると上達しないしマンネリ化にもなってしまう。体感的に、コマセにすぐ反応して寄ってくるのは小さめが多い。江ノ島自体小さいサイズばっかりってのは当然あるんだけどそれは一旦置いておいて、道理を考えてみると経験の浅い(≒若い)やつは餌にすぐ寄っていって釣られる、でかいやつは釣られるリスクを回避して長生きしてるわけで、だとするとすぐにコマセに寄ってくるタイプじゃないよねって感じ。群がってるところから外れたところにいるとか、ピークタイムを過ぎてから寄ってくるとか、そんな感じじゃないのって気がしてる。コマセに寄ってくる魚影にでかいやつはあんまり混ざってないしそれでも釣れることがあることを踏まえたらそういうことなんだと感じる。
仕掛けやら釣り方をいじらずにサイズアップを狙う場合、運命力を高めるっていうオカルトが入ってくる。釣れなきゃおかしいだろうって導きを得たり、日々の徳を積んだり、そっち方面の話になってくる。それで釣れることが実際にあったんでそっち側に立ってしまってるわけで。でも勧めていいもんかというとやっぱり胡散臭いのはね。とはいえゴミを拾うとか困ってる人に声をかけるとか善行を積めば単純に環境が良くなるわけで、こっち側に来ないとしてもそういう事はした方がいいと思います。
グレのサイズアップを狙う
これでやってて他の魚種狙いに派生してった感じもある。
投入ポイントをずらす
コマセが効いてるど真ん中に仕掛けを入れたら小さいのが我先に寄ってくるんでよろしくない。なので、集まってきた魚影から多少外れたところに仕掛けを入れてみる。コマセが効き終わったあたりに合わせて入れてみたりする。そんな感じで、場所やらタイミングをずらしてみる。
「コマセが効いた後」「コマセが効いている周辺」がミソで、「コマセが効く前」は違う。効かないと餌があるってことを認知されないので食い気が誘えてなくてイマイチ。下手するとフグに食われたりする。
針をでかくする
考え方の一つだけど。
針がデカければ餌も大きく付けられるんで、多少齧られてもちょっとは保つ。アピール力が強すぎる気もするけど、大きいのが食べに来るまで多少は耐えられるかなって感じの。
どんくらいでかくするかって言うと、最大でチヌ針3号。最近はやりすぎかなってことで、1号で十分だと思う。
タナを深くする
通ってて気がついたのが、ダンゴでやってる人が掛けてるのは基本的にでかい。ダンゴは底で釣る方法なんで、じゃあフカセもそうすればいいじゃん、って話。江ノ島は結構深いんで固定ウキは無理。必然的に半誘導になる(ウキごと沈めちゃうって方法もあるんだけど個人的に好かんので却下、根がかりのリスクがあるんで長時間流せないから探るのに不向きだと思う)。単純にウキ下を伸ばすだけだと無理があるんでガン玉を付けるのを推奨。自分は釣り針から半~1ヒロくらいのところにB以上をつける。あまりウキ寄りにつけると結局錘なしと大差ないんで、潮で流れてタナに届かないとか届くまでにエサ取りに食われるリスクがある。1号だと0号と感覚が全く変わるんで面白いけど、反面結構ピーキーな感じもする。潮が強いなら重くしたり、ガン玉の位置を下げたり、そんな感じ。針に近いところに錘があっても意外と平気な感じがある。
深くしたついでにシモリ、根回りあたりを狙う。隠れてそうなところ、外敵から身を隠してそうなところ。コマセで魚があんまり集まらない時合でも、その辺りなら意外といたりする。
更に言えばコマセも気を配りたい。グレパワーV9は比重が軽めだから深場に行くまでに散っちゃう可能性があるんで、爆寄せとか遠投とかチヌパワーとか重めのやつを混ぜる。とか、ガッチガチに固めた塊を投入するとか。狙いを深くするってことは沈下に時間がかかるってことで潮の影響を受ける時間も長くなるんで、潮の強さとか向きを考えて狙うポイントから逆算したところに打つ。仕掛けも同じ。
時合を変えてみる
サイズアップを狙う場合、小物は全部餌取り扱いになるんで、そいつらがあんまりいない時間帯がいいよねって話。コマセを打ち分けるのもいいけど、長磯とか水道口のワンドはそこまで広くないんで活性が高いと結構キツイもんがある。
餌が取られにくいタイミングがきたらよくやるんだけど、前項みたいに根周りを通るルートで仕掛けを入れてコマセも打って、長時間流す。たまにコマセを追う。全力で打つと在庫がなくなるので程々に。あたりが出るまでそうやって流してると、掛けた魚が良型でしたってことは割とある。
エサ取りが居なくなった時はチャンス到来、みたいなことはよくいいますね。
アイゴを狙ってみる
アイゴはポピュラーな毒魚で取り込みがめっちゃめんどいんだけど、引きが強くて結構楽しい。冬場はあんまりだけど通年で見たらよく釣れる方。強い上にサイズも割りかしでかいんで達成感がすごい。江ノ島でフカセをやってるならぜひ釣って欲しいって勧めるレベル。
アイゴが釣れるタイミングはコマセが効き終わったときが多いように感じる。祭りのあとでゴミ捨て場に群がるカラスみたいな、フィーバーしてる最中はあんまり来てないような。コマセが少なくなってきてケチってちょっとずつ使ってるときとかよく釣れる。コマセと仕掛けのポイントがずれちゃってそのまま流してたら釣れるとか。
タナはやや深め、2ヒロ以上あるとレンジなのかなって感じ。ダンゴ釣りしてたときはバカでかいのが連チャンしてめっちゃビビった。ポイントは根回りとか、磯際とか。
釣り上げた状態で臭くなかったら食える。捌いてないのに臭かったら中も結構やばいんで勧めない。
ボラを狙ってみる
たまに群れが来てポイントを台無しにするボラ。ダンゴだと突破しやすいんだけど、比べてフカセはかなりきつい。ウキに反応するしコマセに反応するし、多分ウキのオレンジとかV9のピンクとか派手なカラーが大好きなんだろうと思う。適当にやってると全部食われてしまって釣りにならない。
だから狙ってみようかって話。まだ確実ってくらいには至ってないけど。
突撃してきて食い荒らす割にうまいこと食ってしまうんで、狙ってみると結構難しい。ウキ下はあまり長くしない、1ヒロくらいを張った状態で投下。錘をつけると馴染むまで錘が先行してたわんであたりが出ない可能性があるんで、0号で組むのがいいと思う。でかいからチヌ針1号が無難か。仕掛けが完全に立ってしまうと見切られるんで、沈下して立つまでの時間が勝負って感じ。それに合わせて呼び込む必要があるんで、コマセを打ってどのくらいで寄ってくるのかカウントして合わせるとか、コマセを打ち続けて足止めしながら仕掛けを入れるとか。沈め釣りも視野に入ってくるかも。当たったら即合わせ。活性が高いと口に入れてもすぐに見切ってくる。寄ってくるのも食べてるのも全部見えるくらい、かなり表層寄りでやり合うことになる。
掛けたらアホほど引くというか重いんで、予めドラグは緩めておく。ガチガチだとぶっちぎられる。
はなからボラを狙うのは割と無茶で、居なかったら狙うもクソもない。来ちゃって居着かれて用事にならんってなったときに、イライラするくらいなら狙ってみようかって感じでやるのがいいと思う。ほんとに。ただ、本気でやるとコマセがものすごい勢いで減っていくのでそれも考えものではある。
逆にボラを回避することを考えるとこれもなかなかキツい。ウキの着水、コマセの着水に反応して突っ込んでくる。同調ありきでやってると詰むので今の所の解としては、関係ないところにコマセをぶっこんでそっちに行かせて仕掛けを入れる。遠目からのアプローチで同調するようにコマセを打つ。しっかり効かせることは諦めて、気持ち被るかなってくらいの。群れがやってきてワチャワチャされたらほぼアウトなんで、そうならないように仕掛けを立てるにはどうしたらいいか、っていう組み立て。しかしほんとにコマセで難易度が変わる。V9を使ってたらほんとにしんどいけど、そうでなかったらワンチャンはある。チヌパワー+爆寄せとか。もし近くでフカセをやってる人がいてV9を使ってるなら、申し訳ないけどその人を利用して、そっちにボラが行ったのを見計らって投入するとか。ボラはマジでしつこい。
あれから多少わかったことがあったので別で記事を書いた。
チヌを狙ってみる
チヌ狙いはテスト段階なので手探りが多い。仮説の域から全然出てないので、斜め読み推奨。
今までやってて思ったことは、江ノ島はチヌが少なくて狙えるポイントも限られてる。
まず深いところ、底釣りで攻めないとどうしようもない。元からあんまり浮かせる対象じゃないっぽいらしいし自分が釣ったときもそんな感じだった。だからウキ下は長く取るし、コマセも重くする。重くしても潮が強いと散ってる感じがあるんでどうなんだろう。なんだったらダンゴにシフトしてもいいと思う。狙い目はやっぱり根回りで、回ってくるのを待つ感じ。釣れたチヌは回遊個体が大半の感じがする。少ないならそりゃね。でもって、待つよりもポイントを回ったほうがいいかもしれない。特にフカセはポイントを作るって意味では難しいし。底にコマセを溜めるのは結構至難だと思う。長磯だと先端の東側の磯際、水道口だと西側の深場。釣る人は釣るけど狙ってないと釣れないよねってレベルにタナやらセッティングは限られてる感じがある。入ってきてもグレほどの魚群にはならないんで、本当、かなり仕上がった人でないと狙い続けるのすらしんどいもんはある。
だけども考え方としては、根回りの底を狙うなら大物狙いとも同義になってくるんで、チヌが釣れなかったとしてもグレの大きめが釣れたりする。ブダイとか、アイゴとかも。
セッティングを考えるに、フカセであっても這わせていいレベルだと思う。フカセの仕掛けはそもそも軽いんで、ウキ下は極端に長く、錘も重め。ウキ~錘を水深に近づけるほど底を狙いやすくなるイメージがある。1号だって大げさじゃないかもしれない。ただまあガン玉の組み合わせで1号にするなら自由度はあるけど、単発で背負わせるなら中通しになるんでストッパーが必要になる。サルカンで止めるならハリスは短めになる。めんどい。
最近は中ハリス構成なんでわかったことだけど、中ハリスが短いと底が狙えない障害がある。かなり長く取っておく必要がある。使ってると短くなる、短くなったら底に届かないから状態に関わらず長さだけを基準に取り替えなきゃいけない。それは手間だから、中ハリスでやるのは勧められない。
食べて思ったのは、グレの方が美味しい。でもチヌのほうがかっこいい。釣りたい。
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